当社ゴッドプロダクトで働くネパール人スタッフの兄と弟、パンディ兄弟。
日本語がとても堪能で、いつもネパールにまつわるいろいろな話をしてくれます。
インドと中国に挟まれた人口3千万人ほどの小さな国、ネパール。
この企画では意外と知らないネパールならではの暮らし方や考え方、心温まる話からそれホント?!と驚く話までパンディ兄弟が紹介していきます。
「豪華すぎる!」ネパールの赤ちゃんのお祝いは200人!
ナマステ〜、パンディ弟です。
僕は実は去年の10月に娘が産まれました。
この前、仕事を一ヶ月お休みをもらい娘を連れて、家族でネパールに行ってきました。
今回の帰国の最大の目的は、娘の7ヶ月のお祝い。
ネパールでは赤ちゃんが産まれたら、男の子は5ヶ月、女の子は5ヶ月か7ヶ月に「パスニ」という盛大なお祝いをします。日本で行うお食い初めみたいな感じです。
お祝いをいつ行って良いかは、占星術師によって決められます。
日にちが決定したら大忙しです。
ホテルのパーティー会場の予約をして、招待状を配り、カメラマンさんの手配から、衣装もオーダーメイドで作ります。
ネパールでは大体どんなパーティーでもご近所さんたちみんな来てくれるので200人ぐらいになります。多いですよね〜、でもこれが普通なんです。
主役の赤ちゃんは赤いベルベットの生地でできたシルバーとゴールドの刺繍がされたパスニドレスという特別な衣装を着ます。
ただこのドレス、夏のネパールで着るのには暑すぎて娘も嫌がっていました…(笑)ごめんね〜(笑)
この日は赤ちゃんに草のネックレスをかけ、額にティカをつけることから始まります。
それからたくさんの食べ物を作って赤ちゃんに食べさせます。
赤ちゃんが好き嫌いせずにたくさんの食べ物を食べて大きくなりますようにという願いが込められています。
本当は108種類用意するのが良いとされていますが、さすがに無理!ということで、できるだけ多くの食事を用意します。家族総出でご飯を作り、結構大変です(汗)
でも実際に赤ちゃんが口にするのは牛乳で柔らかくしたお米だけ。
家族みんなが順番に赤ちゃんに食べさせます。
お祝いのためにプロに描いてもらったヘナ。女の人たちは、お祝い事の時には手や足にヘナをします。
この後、お寺に行きお祈りをして、ホテルでパーティーをしました。
家族から赤ちゃんへのプレゼントがこれまたけっこう豪華!
金や銀の指輪やネックレスなどのプレゼントが贈られます。
ホテルでのパーティーは親戚や近所の方たち総勢250人が集まりました!
みんなでご飯を食べたり、踊ったり、写真をとったりしてみんなで賑やかにお祝いします。
そんなこんなで娘の7ヶ月のお祝い「パスニ」は無事に終わりました。いや〜長い一日でした。
でも多くの人から祝ってもらい、近所の人までもみんな家族のように感じられる、そんな温かい繋がりをネパールではお祝いごとのたびに感じることができます。
僕の娘もまだ小さいですがみんなの愛情をたっぷり感じたはずです。
スワス ティヤ・ラー・ディルガーユ・ラハヌー!
(元気に大きくなりますように〜!)